中国プラスワンの筆頭に来るベトナムでのアパレル生産。
でも、南部のホーチミン市ではなく、北部のハノイで生産するのは何故なのでしょうか?
我々が主としてベトナム北部のハノイ周辺に生産基地を置くのは、以下のような理由があるからです。
これだけあるベトナム・ハノイで生産する理由
ベトナム最大の生地卸売市場
ハノイ郊外にあるニンヒェップ市場はベトナム最大の生地卸売市場です。中国の浙江省や広東省などからベトナムに入ってくる生地は一旦このニンヒェップ市場に集まり、ベトナム全土に散らばっていきます。そのため、ここでは中国から入ってくる多種多様な生地の入手可能です。しかも、この市場は毎年成長の続く、伸び盛りの市場ですから、今後益々発展し、アイテムの数も増えていくことが予想されます。
手刺繍の伝統があり、手仕事が得意
ハノイ周辺の各省には、手工芸品生産を担う伝統工芸の村が点在しています。とりわけ、アパレル商品や雑貨類の生産に関わってくるのが手刺繍の技術で、刺繍村はハノイの南方各省に集中しています。刺繍、ビーズ細工、スパンコールなどの装飾を伴うアパレル製品や雑貨類の生産には職人の豊富なこのベトナム北部地域が有利です。
日本と同じ四季のある風土
ベトナム北部は熱帯ではなく、日本と同じ、温帯に属します。四季があり、季節の気候によって、衣類を替える生活様式が根付いています。ファッション文化の発達に欠かせない、こうした要素を日常生活の中でふつうに備えているのは、東南アジアではこのハノイ地区だけです。
労働力が豊富で、安い人件費
ハノイを中心としたベトナム北部の紅河デルタ地域は、世界的に見ても人口密度が高く、労働力が豊富です。そのため、人件費もベトナム南部より2-3割安くなっています。アパレル生産、手工芸品雑貨の生産という労働集約型産業にはこうした背景が欠かせません。